「なに甘えてるんや。自分で考えなはれ」

こんにちは。
五十嵐です。

このメールは、

あなたの仕事が
笑顔と感謝であふれる
最高の仕事になることを
願ってお届けてしています。

さて、本題です。

「なに甘えてるんや。自分で考えなはれ」

この言葉は、

「最後の宮大工」
と称された西岡常一氏が、

後輩への指導で
よく使ったとされるているセリフの一つです。

西岡氏のことは、

かつてNHKのテレビ番組
「プロジェクトX」で、

薬師寺金堂再建に関することで
紹介されていたので、ご存知の方も多いでしょう。

日頃、後輩や弟子たちには、
とても厳格な姿勢で指導されていたようですが、

時には、ヒントを与えたり、

「責任はワシが持つから、やってみなはれ」

などと、
励ましたりもしていたそうです…。

やはり、

ムチだけで人を育てるのは
難しいと言えますね…。

そういえば…、

私が新卒で旅行会社に
入社した時のOJTだった先輩も、

仕事はとにかく出来る人だったんですが、
どこか職人気質のところがあって、
本当に、厳しい人だったと記憶しています。

「お前の代わりは、いくらでもいるんだ」

「与えられている仕事も満足に出来ないうちに、
 偉そうな口を聞くな」

など、

いまだったらパワハラ?

とされてしまうようなことも
何度となく言われました。

でも、当時、

学生気分が抜け切れておらず、
少し世の中を舐めてかかっていた感のある
私にとっては、

そんな厳しい接し方が
成長に役立ったと感じています。

このように、

私のOJTだった上司も
とても厳しい人でしたが、

先の西岡氏同様、優しい面もありました。

当時、

新人の初添乗業務は、
国内バス旅行の1泊2日に
サブとして同行するというのが相場でした。

ところが…、

なぜか私は、初添乗の時、
ラスベガス3泊5日を、
一人でメイン添乗を命じられました。

「そんなメチャクチャな~!」

そう思ったし、

正直なところ、かなりビビったので、
土日もこっそり出勤して入念に準備しました。(笑)

そのおかげもあってか、
本番のツアーは順調に消化できて、

残すところ、
ロサンゼルス空港から
成田行きの飛行機に搭乗するだけ。

「ふ~っ、やれやれ…」

そう搭乗ゲートでホッとしていたところ、

私の前方からOJTの上司が
ニコニコして私に近寄って来たのです…。

?????

なんと…、

私に内緒で有給休暇を取得し、
奥様と二人で、旅行がてら
私の仕事振りを見にきていたようなのです。

あまりのサプライズに、
涙をこらえるのに必死でした…。

その後…、

しばらく経って、その上司に、

「なんで私は、一人で海外添乗だったんですか?」

と聞いてみると、

「お前は、普通じゃ満足しそうもないからな」

そう言われました。(笑)

さすが、よく見ていらっしゃる…(笑)

そんな私も、

いまは研修の場で、

受講者の皆さんを
出来るだけひとり一人、
観察しています。

といっても、

マジマジと見るようなことはしませんよ。
あくまでもさりげなくです。(笑)

それは、

集合研修であっても、
オンライン研修であっても同じ。

なぜなら、

同じコンテンツを伝えるにしても、
その場の空気感や受講者の様子を見て、

学びが最適化するように、

事例や進め方などを
臨機応変に変えたりするからです。

もちろん、

受講者皆さんが実習をしている時も、
それぞれの様子を観察しながら、

次は、

どうやって進めようかな…

彼にはどんなコメントの仕方がいいかな?
彼女には、どんなフィードバックがいいかな?

そんなことが

頭の中を、ぐるぐるしています。

これは持論ですが、

「人の育成は、観察、傾聴に始まる」

つまり、

対象となる人をいかに知るか?

そこがポイントだと思っています。

そして、

その観察、傾聴は、
自分の成長にも繋がると信じています。

という訳で、

今週も、
新人研修に登壇しています。

人の育成に携わりながら、
自分自身も成長できることに感謝して…。

来週もお互い頑張っていきましょう!

では!

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